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こんにちは。
たけおです。
今回は、「ボクが手術をしなかった理由」について書きたいと思います。
先日、紡ぐラジオで「理解されない様々なゆらぎ」というテーマでラジオを収録しました。
話の話題は、主にFTXでした。
紡ぐの中で、ボクはFTXという部類?になっていて、ボクが中心でお話をさせてもらいました。
そう、FTXとは言いながらも、ボクは日によってスカートをはいたりもしないし、お化粧もしたりしない。
好きになる人は、女性です。
でも、知り合いのように胸を抑えたりもしないし、男子トイレにも入りません。
だから、よくわからないというのが現状です。
まぁ、女性としての認識はないのですが。
これが、かれこれ十数年・・・・。
20代の頃、FTMの人に唐突に「中途半端でかわいそうだよね。」と言われたりもしました。
「おまえに、何がわかるんだよ。」と思った時もあります。
この話って、一昔前の話かと思いきや、ツイッターなどで、手術云々なんてのもあったりして、未だにあるんだなぁと思います。
ここからの話は、手術をすることが正しいとか違うとかいいたいのではなく、手術を選ばなかった一人としての背景とか、思いとかを読んでもらえたらと思います。
第一に、就きたい仕事では手術は厳しいと思いました。
でも、実はボクと同じ職業で、手術をして?カムをして?働いている人は少しばかりのようですが、いるようです。
これは、何かで聞きました。
しかしです、今働いている身からすると、結構それは厳しいのかなって思います。
仕事なんて、世の中に数多あるのは知っているのですが、人生の多くを仕事をして過ごすと考えると、ボクの場合はやりたいことを優先しました。自分がどうのこうのよりも。
そんなことを言いながらも、手術をして仕事を探す道を考えたこともありました。
でもってのは、次につながってきます。
第二に、どうするべきか決断できませんでした。
こんな風に書くと、胸糞悪くなる人もいるのかもしれないけれど、正直な気持ちとして。
1年間カウンセリングを受けてみたし、
自分なりに紋々と考えてみたし、
友達に相談してみたりしたし、
親とも話してみたし、
そんな風に、いろいろな面から自分を分析してみたものの、よくわかりませんでした。
わからないのは、今もなので、この問題は相当根深いと思います。
ボクの場合、性的違和感はあったものの、家庭の締め付けが相当厳しく、抑圧された幼少期だったので、女性として生きることに精いっぱいで、あまり情報がありませんでした。
で、ある程度大人になって、バーンっていろいろなことを知っても、戸惑ってしまうんですよ。
「えっ。えっ。」みたいな。
「どうするの。」って聞かれても、「そんな選択肢、考えたことなかった。」って。
第三に、よいパートナーに恵まれたことです。
ぐみちゃんとは、自分よくわからない中期〜後期くらいに出会いました(笑)。
彼女のよいところは、あんまり「こうではなきゃいけない。」という概念がなく、「あなたはあなた」スタンスの人間で、選択を狭まれた時も、別にどうこう言うわけでもなく、見守ってくれました。
しっかり生きろとは言われたけど、自分の性のことについては特に何もなく。
彼女と暮らす中で、自分の姿を少しずつ受け入れていったようにも思います。
こういう人、多いんじゃないかな。
すごいこだわっていたことが、一緒にいる人のおかげで、薄れていくやつ。いい意味で。
まだ、自分が自信になるには、ほど遠いですけど。
ってな、感じです。
あとは、手術の副作用とかもあったと思う。
こんな風に書いたのは、実は何回目かで、手術しなかった理由って、自分が生きている歳によっても変わると思う。
この記事は、今のボクが書いたもので、数年後の自分が書いたらまた別の視点になると思う。
正直、今のボクに100%満足、万歳、ヤッホーなんてことはなく、ふさぎ込むことも多いです。
大体、その時の悩みは、性に関することだったりして。
あぁ、でも手術しなかった側からしか見えない景色もある訳で、そこからはなるべく目をそらしたくないという思いもあります。
自分でしか自分は生きられないからね。
また、数年後同じ話題で書いて、どんな風に書くかは、すごく気になるところではあります。
