
![]() |
![]() |
家を建てる時に、どこに建てるかは結構悩みました。
選択肢は
実家の方面
当時住んでいる方面の2択でした。
どっちにもメリット・デメリットはあって、いろいろ考えました。
ボクの家族・親戚は結構みんな近いところに住んでいて
実家のほうに帰ってくればいろいろなことがわかってしまう。
ボクは仕方ないというか、いつかはそうなるのかなという覚悟があるのですが、両親からしてみればどうなのだろう。というのはあって。
最終的には、親に何かを返したいという思いで、実家の近くに戻りました。
この選択肢は、よかったと思います。
母が「スープの冷めない距離がちょうどよいのよ。」と言っているのを聞いたりもしていて。
本当にその通りだな。と。
働き出す前の自分は、お金を稼ぐ大変さとか、人を一人前に育てるしんどさなんてものは全く感じてませんでした。
お金を出してもらって当たり前という感覚ではなかったですが
うちの両親は比較的、困らないよう困らないように先回りをしてくれているタイプで、そんなのもあって
物理的にどうしよう。というのもなかったです。
進路も比較的自由に決めさせてくれて。
でも、「これはだめだ。」「あれはだめだ。」と譲ってくれないことはとことん譲ってくれなくて、その点は悩みました。
ぶつかること、多かったと思う。
お父さんと、取っ組み合いのけんかもしたことがあったし。
お母さんとも、様々ぶつかりました。
特に、ボクに初めての彼女ができた時の、母の嫌悪感はすごくて、それがあってからは「本音」で話すことが無理になりました。
正面から向き合うのが怖くて。
なんとなく、避けていたようにも感じます。
幸いにも、ボクのカミングアウトを受け止めてもらってからは、「雪解け」のような感じでした。
それ以来、安心して両親に会えるし、ごまかさなくていいし、相談もできるし。
その時くらいからか、少しずつ何かを返したい。という思いがわいてきました。
大それたことでなくていいから
買い物に行く
ご飯食べに行く
お茶しに行く
散歩しに行く
とか。
残された時間がどれくらいある訳でもないと思うから、なおさら。
本音で話せなかった時間が長かったから、なおさら。
自分の幸せな姿を見せれなかったから、なおさら。
ボクがきちんと話せなかった時間が長かった分、両親も話せなかったと思う。
だから、返したいな。と思います。
その、結婚とか出産とか、そんな形でないけれど、ボクなりの形を。
それを理解して、実家に一緒に行ってくれるパートナーにも感謝です。
